Sunday 30 August 2015

Chiswick House and Gardens

 

ここのところ雨続きのロンドンです。暖かい夏の終わりの雨…という事は、そろそろキノコ出てるかも〜、というわけで、キノコ探検隊(隊員一名)が発動致しました。行った場所はお馴染みチズウィック・ハウス・アンド・ガーデンズ。行ったのは4日前の木曜日。…というわけで、ノルマンディー日記はちょっとお休みして、キノコ探検日記です。

 

 

 

私は正面ゲートではなく、 家に一番近いこの脇のゲートから入る。ゲートにはいつも閉園時間のお知らせがかかっている。8月の閉園は夜8時半。そして今日は、「9月の閉園時間は7時半です」、というお知らせも。あー、日が短くなって、夏が終わるんだなぁ、と、ちょっと寂しい気分になる。

 

 

 

 

 

キノコの生えていそうなところに目を光らせながら歩く。…が、まだまだ早かったようで、見つけたのはこの、下の写真のキノコのみでした。

 

 

多分、サルノコシカケ科のマスタケ(Laetiporus sulphureus) の一種だと思うんだけど、それにしてはやや黄色味が足らないので何とも言えない。まだ出てきたばかりで、これからもっと大きくなるはずだから、また様子を見に行ってみよう。因みに英語の俗名は Chicken of the Woods、森の鶏。食用になるキノコで、身を裂くと鶏肉みたいなのでそう呼ばれるらしい。

 

 

キノコが望み薄なので、自ずと気分はダラダラ散歩にスィッチ。ノルマンディーに行っている間に、新しくワイルド・フラワー・エリアが出来てた。まだ新しいこのエリア、ミツバチの好きな野草が植えてあるそうです。近年、ミツバチの数が減少傾向にあるので、なんとか数を保とうという努力が色々なされていますが、チズウィック・ガーデンズでも始めた模様。喜ばしいことです。でもほんの小さなエリアなのよねー。もっと広げてもいいと思うんだけどー。まぁ、チズウィック・ガーデンズは元々貴族のお屋敷の庭園だから、ワイルド・ガーデンって様式に合わないのかも知れないけど。

 

 

 

まだ青いドングリ坊主。帽子が可愛い。

 

 

 

 

チズウィック・ハウスの前を通って…

 

 

お決まりのカフェで一休み。この日は木曜日で裏の菜園が開いている日だったので、コーヒーを飲んだ後に寄ってみる。

 

 

 

 

菜園は、この温室の真ん中を抜けていくと突き当たりにある。

 

 

 

 

 

ワゴンの上の野菜やお花を物色。菜園ではカボチャが旬の模様。切り売りしてる黄色いメロンみたいなのと、バターナット・スクォッシュを買った。

 

 

 

菜園の中もカボチャ祭り状態。これ、周りに比較する対象が無いから写真では大きさが伝わりませんが、実は巨大。お相撲さんのお腹ぐらいあった。

 

 

他にも一直線にパキッと黄色と緑に色が分かれてるカボチャとか…。

 

 

 

 

宇宙人の乗り物みたいなのとか、変わり種が色々育っていました。

 

 

 

農作業の途中で打ち捨てられていた、バスケットと梨。なんかワザと置いてんのかな、と思うほど絵になる。

 

 

 

キノコは収穫無しだったけど、カボチャ買えたからいいや。というわけで、いつものルートで家に帰る。

 

 

 

西洋ニワトコが、エルダーフラワーからつやつやのエルダーベリーにすっかり変身を遂げていました。 秋ですね。

 

 

Saturday 29 August 2015

オンフルール〜帰途/Honfleur

さて、ボーモン・オン・オージュを後にした私達、最終目的地のオンフルールに向う。オンフルールは、5年前に初めてノルマンディーに来た時に訪れて、その愛らしさにクラクラした街。規模が大きいので「フランスで最も美しい村」には入れてもらえませんが、充分美しさで張り合える。そこにもう一度行けるなんて嬉しいな。

 

ティエリーは道をよく知っているので、私たちが以前レンタカーで来た時とは違う、高台から森の中を下って行く道を選ぶ。この道は街の中心、ヨットハーバーに突き当たる大通りに繋がっていましたが、ヨットハーバーよりもかなり手前で車を駐車。混雑する街の中を車で右往左往する事の無い、ストレス・フリーな駐車でした。5年前は駐車場所を探すのに苦労したので、ジモッキーがガイドについてくれると、ホントありがたいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

オンフルールの顔とも言えるヨットハーバーの風景。ここの景色はアーティストの格好の題材になっています。私、水彩画の技法のDVDを見るのが好きで幾つか持っていますが、水彩画家の間では、ここオンフルール、ベニス、パリはモチーフの三大鉄板の模様。因みに三枚目のパノラマ写真で気取って歩いている後ろ姿の紳士はティエリー氏。

 

 

 

 

民族博物館の看板。面白そうな博物館でしたが、ここは中で写真を撮らせてくれないのと、 ここに入っていたら、駐車時間のリミット、2時間があっという間に経ってしまい、街を散策する時間が無くなってしまうのでパス。

 

 

 

この趣き深い路地の突き当たり右に博物館はある。傘を持って気取って歩いているのは、やはりティエリー氏。彼はガイドの天性があるのか、先へ先へと歩くので、常に画面から見切るのが難しいポジションにさりげなく居るのだ。

 

 

 

 

 

 

 

私の好きなハーフティンバーの家並みがそこら中に残っています。主要な観光地はヨットハーバーとその周り一帯ですが、何もない脇道を家を見ながら散歩してるだけでも十分楽しめる。

 

 

 

上から人んちの裏庭を見下ろして見る。。

 

 

 

 

 

…とあるB&Bの中庭。オンフルールってステキな宿屋もたくさんあるんです。街を 歩きながら、あー、ここも良さそうね〜、なんてところがいくらでもある。この街は、イギリスからフェリーの着くル・アーブルに隣接していて交通の便が良いので、イギリス人経営のB&Bもある。そして物価はイギリス物価。

観光激戦区、オンフルールは当然お土産物屋さんが多い。また、アーティストに愛される街だけあって画廊も多い。

 

 

りんごジュースやシードルを売るお店の店先。

 

 

 

 

ブルターニュやノルマンディーの海岸線のおしゃれな街を中心に商店を展開する、ラ・ベル・イロワーズ(la belle-iloise)で買った、魚のムースの缶詰め達。どれもめちゃうまでした。

 

 

街なかで見つけたアンティーク屋さんでは、こんな小さな、銅で出来たマリア様に出会う。 フランスのブロカンって、マリア様グッズに出会う確率高し。マリア様の祈る姿ってなんか良いのよね。清々しい気持ちを運んでくる。私クリスチャンではないけれど、こちらのマリア様、私の御守りに決定。

 

写真はお店のサイトから借用

 

散歩もしたし、お店も覗いたし、そろそろ車に戻ろうか〜、でもなんだか小腹が空いたわー、と思っていたところに見つけたお店がこれ。小さな甘そうな丸いものが沢山ある〜、何だか惹かれる〜、と思って入ってみた。そしてこの甘そうな丸いものを二つ買った。一つはティエリー用(kotomiさんはこういう粉モノは食べないので)。これ、多分砂糖の甘みがすごいんだろうな、と思っていたら、クリーミーなコクがあってすごく美味しかったー。あー、こんなに美味しいんなら1ダースくらい買うんだった〜。これを買いに、またオンフルール行きたいかもよ〜、と思って、後で調べたら、このお店はGeorges Larnicol と言い、パリにも出店している事が分かった。そして私が買ったのは、クイニーアマン(kouign amann)の小さい版、クイニエット(kouignettes)というものだと判明。

 

このお店を最後に車に戻る。そして、1日の終わりに海を見たいティエリー(去年もそうだった)、隣の街、 Villervilleに行く。私はここでトイレ休憩。

 

 

 

 

 

帰り道の風景。今年は明るいうちにル・シャトーに戻って来れましたよーー。いや〜ティエリー、1日運転、お疲れ様でした。来年もよろしくーー。

 

 

 

Monday 24 August 2015

ティエリーと行くノルマンディー(後編)


ランチの後、ボボーな音のするの街に向かう私達。後で調べたら、この辺りでボボーな音が名前にある観光スポットは二つあった。一つはブヴロン・オン・オージュ(Beauvrons-en-Auge)、こちらはフランスの最も美しい村に数えられる一つ。もう一つはボーモン・オン・オージュ(Beaumont-en-Auge)。字に書くとどこがボボー?って思うかもですが、フランス人が発音すると、ボボーなんですってば、マジで。







で、ティエリーが向かっていたのはボーモン・オン・オージュの方でした。ハーフティンバー様式の家が建ち並ぶ、綺麗な街並み。私、この建築様式、好きなんだなぁ。ドライブの道中、この様式の家があると、無意識に「ハーフティンバー!」と叫んでいた。いつかこの様式の家に住んでみたい…とは言いつつ、みな古い家なので、手入れが大変そうではある。






ボーモン・オン・オージュは高台にある街で、遥けき彼方に、かすかに海の見える展望台がある(写真では捉えられなかったけど)。ここから見える海の手前の街は、海辺の観光地、ドゥーヴィルとトゥルーヴィル。

サンセヌリに行った帰りにも展望台に連れて行かれたし、二つあるボボーな街で、 フランスの最も美しい村ではなく、こちらの街を選んだティエリー、どうも高いところから広い景色を眺めるのが好きらしい。

展望台を後にして、街を散策していると、なんだかステキなお店がある。





手作りの万華鏡を売るお店、Après la Pluie 。他にも、ジョセフ・コーネルを彷彿とさせる、凝った古いオモチャのリプロや、美しい装丁のアンティーク本なども置いている。お店の中の写真、もっと撮ってくれば良かったよー。






こちら、40年前からここにお店を構えるドミニクさん。このお店、Kotomiさんはこの辺りの名所を二年前に検索した時に見つけて、行きたいと思っていたそうだ。でも、どこにあったか忘れていたところ、偶然行き当たって喜んでいた。私はここで何も買わなかったんですが、後でKotomiさんの買った万華鏡を貸してもらって、その織りなす美しい世界にハマりました。








グレーのグラデーションを基調として、渋い金や薄いアメシスト色の混ざった万華鏡です。iPhoneはレンズが小さいので、覗き込む穴に当てて写真を撮ってみたところ、案外綺麗に撮れました。

カシャッ、カシャッ と、回すたびにかすかな音を立て、その度に違う世界が目の前に現れます。ああもう、私は万華鏡の中で一生暮らすわ!…って、連れて行かれそうな眩惑的な美しさですよ。




これは万華鏡のお店の隣にあった、店構えがやたら渋い不動産屋さん。そして、店の掲げる看板が可愛い。



看板のアップ。何これ、人間と猫の間みたいな生き物、可愛すぎる。自分の家紋にしたい。

ボーモン・オン・オージュでは、他に店は見ないで最終目的地、オンフルールへ。あ〜コレ、ティエリーと行くノルマンディー後編なのに終わらなかったわー。オンフルール編は特別編という事で続きます。