Sunday 27 September 2015

カワウソな大ちゃん


最近、大ちゃんの写真をアップしてないので、ここらでひとつ、大ちゃん近影です。



大ちゃんの「うっふん」ポーズ。iPhoneはやたらと手前のモノが大きく写るため、元々大きめの大ちゃんのお尻が余計大きく写っている。



そしてこれ。スライブを伸び上がって食べる大ちゃん、顔がカワウソにソックリ…。 変顔の大ちゃんも、可愛い〜〜(大バカな飼い主)。
 

Friday 25 September 2015

ル・シャトーで寿司を握る


毎年私達が滞在中、ペーターおぢは近所の友人・知人達を呼んでランチ・パーティーを催すのが慣わしになっている(近所、と言っても広大なフランスの田舎のこと、一番近いティエリーでも直線距離で25kmくらいは離れているが…)。そして、私たちは何か日本風の料理を一品作って提供するのも慣わしになっている。去年は地元のスーパーで見つけた寿司セットを買って巻き寿司を作ろう、と算段していたところ、パーティー前日に買い出しに行ったら寿司セットは誰かがごっそり買い占めて行ったらしく売り切れていた。ぬぅ。私達と同じ事を考えていた輩がこの辺に住んで居たらしい。そのリベンジで、今年も再度巻き寿司を計画する私達。ちなみに去年はメニューを急遽ベトナム風生春巻きに変えたけど、パーティーに呼ばれたゲストの面々は、皆「スーシ、スーシ」と言って食べていた。…違うんですけど。

…と言う事で、まずはスーパーに買い出しに。



スーパーには魚売り場もあるけれど、寿司クォリティの鮮度かどうかは疑わしいのでこのカウンターでは何も買わず。…と言うより、フランスで握る巻き寿司に、鮮魚を使おうというコンセプト自体が全く頭に浮かばず、具に牛肉を買うという邪道に走った私達。まー、相手は肉食人種だしー。いいってことよ。



これはパーティー用の買い出しではなく、ル・シャトーに着いた当初の買い出し途中の中身。フランスのクノール・スープとストック・キューブが美味しいので、狂ったように買い込む私達。スープだけで帰りの荷物が激しく増える。



そしてっ。今年は無事に買えました。「タノシー」巻き寿司セット。



セットの中身はこんな感じ。米、海苔、醤油、寿司酢、ワサビ、箸、スノコが入っています。具用に乾燥させた魚とか入ってたらどうしよう、と思ったけど、それはありませんでした。寿司酢はかなり甘めの味付けでした。炊き上がったご飯に混ぜると邪道な寿司飯が出来上がった。この味ならば牛肉を巻くという邪道な行いが正当化されるな。


牛だけではつまらないので、カニカマやツナマヨもまく。また、ベジタリアンのお客さんも来るので、肉だけでなくアボカドと卵なども巻く。椰子の木の芯の缶詰めも使ってみたところ、これが意外と美味しかった。



寿司飯が足らなくなったので、前日の晩御飯の残り、クスクスを巻こうとするKotomi氏。邪道街道まっしぐら。…が、パサパサでまとまらず、OMG状態。うむ。アイデア自体は悪く無かったんだが。


なんか色んな太さの巻き寿司が出来上がった。これから包丁を入れるところ。




出来上がり。巻き寿司って彩り豊かで、味はともかく見栄えは抜群だなあ、といつも思う。パーティーに出すと、「どや〜〜〜っ」って、鼻の穴が広がるわ。

 

Monday 14 September 2015

ル・シャトーで浮気



浮気相手。


旅行に出かけて家を空けると、通常は激しい大ちゃんシックに陥るんですが、ル・シャトーでは別。何故ならル・シャトーにはプシャーが居るから〜。 着いた途端に大ちゃんの事は暫し忘れ、「プゥゥシャアァァァ〜〜💕」と、猫なで声で呼ばわる私。大ちゃんゴメンよー。…とはいえ、大ちゃんも私のこと、あっという間に忘れるからどっちもどっちよね。…というわけで今日はル・シャトーの大事な住人(猫だが…)、プシャー特集。



プシャーと一緒に撮った自撮り写真。iPhone のカメラで撮ると、どうしてこう大げさに遠近感が出てしまうのか?


「プシャーのオヤツは無いでちか?」

プシャーは膝乗り猫。私の膝だとPおぢに比べてウンと足が短いので、膝が床に向かって傾斜するし、膝上の座れる面積も狭いのに、上手にバランスを取っていつまでも膝上に居る。かわゆす〜。



モモにしがみつく猫手が可愛すぎる〜〜。反則やー。


哲学する猫


私達がアネックスに滞在中、プシャーもまたアネックスに入り浸っていた。プシャーはひょっとして犬かと思う程人懐こくて構って貰いたがりな猫なので、Pおぢのクールな愛情のかけ方では物足りないらしい。アネックスのおばちゃん二人は、ベッタベタに可愛がってくれる上に美味しいオヤツまでくれる。なのでプシャーは毎晩、律儀に「おばちゃーん、プシャー今日も来たでー。なんか食べさせてんー。」とアネックスにやって来て、そのまま泊まって行ってた。最初は夜オヤツを貰いに来ていただけだったのが、そのうち昼間も入り浸る様になってきた。私達があのままずっとアネックスに住んだら、プシャーはきっとPおぢを見捨ててアネックスに引っ越して来たであろうと思われる。




 
 
アネックスの戸をノックするプシャー。
 
 



黄昏のプシャー


プシャーは散歩にもついてくる。何と言っても広大なル・シャトーの敷地の警備を全面的に任されているのだ。プシャーの肩にかかる責任は重いのだ。





ある日、一日中雨が降った日があって、その日プシャーはアネックスで一日中寝ていた。私達がお昼ご飯を用意する音にも目を覚まさず、ひたすら寝続けた。猫は狩りをする動物なので、雨の日は休業日、という事で、寝て体力温存するのだそうだ。それにしてもあんなに猫がこんこんと眠り続けるのは初めて見た。プシャーにはまだまだ野生が色濃く残っている模様。


©Kotomi creations


猫も眠るが人間も眠る。平和なひと時の図。ええ写真やねぇ。


最後のおまけ。迫り来るプシャー。







 

Friday 11 September 2015

ラングルさんのブロカント


カルージュ城を後にした私達、いよいよ今日のメインの目的地へと出発。向かっているのはノルマンディーのディープなブロカン、ムッシュー・ラングルのお店、というか、ここは店と言うよりは、青空鉄屑商と言う方が正しいかも…。外では風に晒されて、いい具合に錆の出た鉄くずたちが、所狭しと敷地を埋めている。そして「店」ではなく大きな倉庫が二つあり、鉄屑以外の様々な古物がうず高く積まれている。

これをゴミの山と見るか宝の山と見るか…は訪れた人次第。


去年も居た、風雨に晒されっぱなしのジーザス先生。2015年も受難は続く。誰か楽にしてあげて〜。



フランスのお墓で見かける十字架の先端部分だと思う。考えようによっては大変バチあたり。こんなの一体、どこで拾ってくるものか? とは言うものの、とても優美な鉄屑ではある。



ヴィンテージで人気の古い鍵の束も見つけた。買いそうになったけど、もう古い鍵は十分に持っているので、グッと我慢。エライぞ、私。



フランスの暖炉は、耐熱材としてこの鉄プレートを奥の壁のところに立てとくそうだ。こんなのが暖炉の火の向こうに見えてたら、一気に暖炉がステキ化するわー。フランスの装飾品って、くねくねとしたライン使いが多くて、みんな乙女チックでエレガント。質実剛健なイギリスとは、感性が随分違う。

その他にも、何気に庭に転がしといたら絵になるよねー、っていうモノが色々。



こちら屋内。物の上に物が積み重なっている状態で、オマケに埃を被っている。奥の方は灯りが届かず、薄暗くて怪しいことこの上なし。下の方に何が有るのか見てみたいけど、一体何処から掘り出していって良いものか、ヘタすると周りのものが崩れ落ちてきそうで恐ろしくて手が出せない。さぁっ。キミにはあるか、このジャングルの奥深くへと踏み込む勇気が⁉︎ ちなみに遠くに写っている緑のシャツ着た人はティエリー氏。




倉庫の中の物たち


布もよりどりみどりです。


倉庫脇のドアから外を見たところ。古いラジエーターがたくさんあるけど、 使えるんだろうか?




この辺はもう、何を写したかったんだかワケが分からない。


この日の戦利品。この三日後に予定されているペーターおぢのランチ・パーティーで、私たちは寿司を作ることになっていたんだけど、醤油を入れて置けるような小皿がル・シャトーには無いため、必要にかられて購入。 そのままアネックスに置いてこようかな、と思ったけれど、なかなか綺麗な器なので持って帰って来た。




古い手紙の束も購入。昔の人の筆跡って綺麗だな。読めないけど。


ラングルさんのブロカンは、もし自分が庭付きのもっと広い家に住んでて、もし車で来てたらあれもこれもと欲しくなってしまうようなものが、無造作に転がっているヤバいところ。買って帰る事の出来るものはほんの僅かだけど、色々とごっちゃまぜな倉庫の中を探索するだけでもかなり楽しい。

Monday 7 September 2015

カルージュ城/Château de Carrouges

ノルマンディー日記の続きです。ティエリーに一日中ドライブに連れて行ってもらった次の日は、どこにも出かけず日記を書いたり絵を描いたり、ペーターおぢの切り株アートの残りの一個を塗り直したりと、まったり過ごしました。そしてその次の日、再びティエリーがドライブに連れて行ってくれる予定になっていたのですが、なんと朝から土砂降りの雨。こんなに降っていては視界も悪いし出かける気にならない、というわけでキャンセル。ところが正午近くなって雨は止み、お昼を食べる頃には青空も見え、ドライブするのに十分なお天気に回復。

通常はパリ在住のティエリー氏、ノルマンディーの別宅で過ごすのはバカンス・シーズンのみ。そして人当たりが良く、人間好きのティエリー氏、ノルマンディーにいる間は、毎日地元の友達の誰かと会って「きゃっきゃっ」って遊びたいらしい。そういう人なので、このお天気の回復ぶりなら、ティエリー、ひょっこり現れるんではないか?と思っていたら、ホントに来ました。分かりやすすぎる。まずは二日後に予定されている、ペーターおぢのランチ・パーティーの下準備を手伝い、午後3時近くになってからお出かけ。

この日、私達の行きたい場所は二箇所、既にリクエストが出してありました…が城好きのティエリーが車のハンドルを握っているのだ。城抜きで1日が終わるはずは無い。ティエリーと出掛けて帰って来た後に、ペーターおぢがまずする質問は、「今日は何軒、城見に連れて行かれた?」なのだ。「時間無いし〜、無理ちゃうー?」と懸念を表明する私達に対し、全部回れる時間配分を巧みに私達に説明するティエリー。この辺りの交渉と攻防戦、だんだんゲーム感覚と化しつつあるのだった。で、結果、道中の途中にあるから、と言うことで、カルージュ城に連行されましたよ。



ゲートハウスが大変優美な佇まいのカルージュ城。このお城、実は去年別の友人、フランソワーズに連れてきてもらい、外側だけ見たのですが、中には入りませんでした。 ティエリー曰く「ええーーっ。フランソワーズってば、ここまで連れてきといて、中に入んなかったのぉぉぉー。信っじられなーい。」だそうです。彼はこのお城が大好きで、年に3回くらい来ているとか。どんだけ好きやねん。


絵日記に描いたカルージュ城


本館、外側からの眺め





中庭


カルージュ城では、ガイド付きツアーに加わらないとお城の中が見学出来ないので、4時からのツアーに参加。時間がキツキツの状態で連行されましたが、結果的には、中も見られて良かったです。 小さいけれど観光客用にショップもあるし、お城の中のしつらえがきちんとしてる。見学のしがいがありました。




キッチン。銅の鍋のコレクションがステキです。どんなものを料理してたのかな〜。ガイド・ツアーは当然フランス語なので、何を言っているのか分からない。で、後で英語の説明書きを読んだら、このキッチンには、当時の時代の最先端を行くアイスクリーム・メーカーがあるのだそうだ。どれがそうだったんだろう。


この天蓋付きベッド、カーテン部分を閉め切ったら凄く居心地良さそう〜。引き篭もるかも〜。ベッドルームのある部分は15世紀建造、インテリアは17世紀に改装。



ゴテゴテな装飾。でもウゲーッてならないのは、地の色が渋いグレーだからかな。フランス人はグレーの使い方が上手いなあ。右上、写真から見切れてしまっていますが、改築を行った当時の城主、ル・ヴヌール(Le Veneur)家の家紋。





明るくて爽やかな雰囲気のサマー・サロン。暖炉がなくて夏しかこの部屋を使えないからサマー・サロンなのだそうだ。うーん、惜しい!私この部屋一番好きだったんだが、暖炉が無くっちゃぁ住めない(誰も住んでくれとは言うとらんがな…)。



ポートレートの部屋。描かれているのは長く城を所有していたル・ヴヌール家の人々。

ところでこの城、やたら椅子が多い。

椅子。


椅子。


椅子。


椅子。


椅子。


みんなバラバラの布が張ってあって面白いので、知らずに椅子ばっかり写真に撮ってた。ティエリーがこの城を大好きなのは、彼の愛する椅子がてんこ盛りだからかではないか?というのは Kotomi さんの推理。そっか、なるほど。それも程度の良い椅子ばっかりだもんなー(彼の家の屋根裏には、壊れかかって修復と言う名の救済を待つ椅子がてんこ盛りである)。




こちら、ゲートハウスとは反対側のゲート。これまたとてもエレガント。

なんだかんだと、このお城でしっかり時間を費やしてしまいました。この次に向かうのは、ノルマンディーのディープなブロカン、ムッシュー・ラングルのジャンクヤード(…と言い切ってしまった…)。