Wednesday 31 December 2014

暮れのチズウィック・パーク

ここのところイギリスには珍しく、お天気が良い日々が続いているので、暮れも押し迫った30日、朝のコーヒーは公園のカフェで飲もう〜と、チズウィック・パークに散歩に行きました。

 


そしたら、最近、夜中の冷え込みがよっぽど激しいのか、池に氷が張っていましたよ。氷の上を歩く水鳥の姿が、ひょうきんで愛らしい。


公園の一角は、何やら異次元への入り口の様な事になってた。


カメラで捉えると、時々 目では見えなかった光の様々な色が写り込んでいる事があって面白い。この写真は、真ん中あたりにうっすらと紫の光が写っていて神々しいわ。



寒々とした冬の公園も、なかなか良いものです。…が、誰もいないだろうという予想に反して、結構人がいました。みんな年末でお休みのせいかな。カフェなんて、ほぼ満席の盛況ぶり。ざわざわ騒がしかったので、長居はせずに退散。


帰り道。アオサギと白鳥のツーショット。鳥たちは皆、お腹を空かせている様子でした。今日も何にも食べるもの持って来なくてごっめーん。いつも池に着いてから思い出すのよねん。ちなみにアオサギは肉食なので、穀類をやっても食べない。前にソーセージで餌付けするおじさんを見かけたことがあります。ソーセージをばくばく食べるアオサギって、何かシュールな光景だった。








では皆さま、素敵な新年をお迎え下さい。あ、日本はもう開けてますね。謹賀新年。

Monday 29 December 2014

今日の大ちゃん


見返り美猫

 月曜の朝。バレエのクラスに行こうと思って家を出て、電車に乗ったら途中の駅で止まってた。そこからバスを乗り継いで行っても遅れてしまうし、帰りのルートを考えるのも面倒だし、一気にやる気を無くして帰ってきた。クリスマス終わって、イギリスは新年まで平常営業かと思ったのにー。あーーー。年が開けて落ち着くまで大人しくしていよう。こういうイベント時期は不便でかなわん。

…で、帰り道、ハビタ(イギリスで展開するコンテンポラリー系インテリア・ショップ)に寄ったら、クッションが半額の5ポンドだったので買ってきた。それもこれも、君がクッションを毛だらけにするからだよ、大ちゃん。


見たにゃー。

 大ちゃんはクッションには興味を示さず、クッションの入っていた紙袋に 興味深々。とりあえず横の状態で入ってみる。


次は縦。
なかなかの住み心地にゃ。大ちゃん、ゴキゲンにゃ。

 
 
 紙袋に飽きたら、今度は高いところに登って空を見上げる大ちゃん。猫は何かと忙しい。それにしても大ちゃん、何か決意しているような顔。大ちゃん、新年の抱負を語るには、まだちょっとばかり早いよ。

Friday 26 December 2014

子羊のあばら肉のロースト



クリスマスは毎年、七面鳥ではなく肉を料理して食べています。いつも大きな塊の肉や、その他食材を買い込み過ぎてしまい、それから数日延々と同じ肉が続くので、今年は無駄を省いて25日に食べきれる分だけの肉のチョイスにしました。私の中ではスペシャル感漂う子羊のあばら肉。こうやって、にょきにょきと骨が出ている肉を見ると、原始の血が騒ぐ。

今年この肉にしたのは、火の通りが速くて料理の時間が短くて済むのも理由の一つ。 熱く熱したフライパンで、全面良い色に焼き色をつけたら、200℃のオーブンで10分くらい焼けば出来上がり(良く火が通ったのが好みの場合は、焼き時間はもう少し長め)。とてもお手軽。肉が小さいので、ロースト用のトレイも小さくてすみ、後で洗うのも簡単。

上の写真はオーブンに入れる前の状態。トレイに直接肉が触れるのを防ぐため、下にポロネギの輪切りを敷 いています。肉の上には潰したニンニクとローズマリーの微塵切り。本当は香味のハーブは、前夜からマリネしとくと味が浸みて良いんですが、すっかり忘れてた。



出来上がり。肉はオーブンから出したら10分程度休ませて、出てきた肉汁、ポロネギと赤ワイン、水少々を、肉を焼いたフライパンに入れて煮立たせ、簡単にソースを作って上からかけました。ピンクの焼き加減に食欲を掻き立てられます。ソースには、バターを混ぜても良かったかな。

Thursday 25 December 2014

メリー・クリスマス!


皆様、メリー・クリスマス! 例年私は日常と変わりなく、静かなクリスマスを過ごしておりますが、今年もやはり平常営業です。 でもラムの胸肉を買ってあるので、食事だけはいつもよりチョッピリ豪華。うふふ。

クリスマスのイメージは、今年はフェーヴで、東方の三博士がキリストの生誕を祝いに来る、のシーンを再現してみました。フェーヴはフランスで1月6日のエピファニー(顕現日)に食される、「王様のケーキ」に入っている小さな陶器のチャームです。フランスのカーブーツで安く売ってて、手当たり次第に買ってみたら、その中に「キリスト降誕」の出演者達が揃っていたので並べてみました。フェーヴって、かわいいっす。エピファニーには、私も王様のケーキ、焼いてみようかなあ。

では皆様、ステキなクリスマスを!

Tuesday 23 December 2014

バレエ/不思議の国のアリス@Royal Opera House


全員集合のカーテン・コール

2014年12月16日(火)
"ALICE'S ADVENTURES IN WONDERLAND"
振り付け: クリストファー・ウィールドン
音楽: ジョビー・タルボット
 
配役
 
アリス: セーラ・ラム
ジャック: フェデリコ・ボネリ
ルイス・キャロル/ホワイト・ラビット: アレクサンダー・キャンベル
ハートの女王: ゼナイダ・ヤノウスキー
狂った帽子屋: スティーブン・マックレー
芋虫: エリック・アンダーウッド
料理人: クリスティン・マクナリー
魚: トリスタン・ダイヤー
カエル: マルチェリーノ・サンベ

ドン・キホーテの前に、先週は「不思議の国のアリス」を見に行って来ました。一番のお目当ては、ハートの女王のヤノウスキーです。でもチケット発売当時は、まだメイン・キャストの三人しか配役は発表されておらず、この日にヤノウスキーが踊るかどうかは未知数…。 このバレエが初演された時のオリジナル・キャストの日を選べばヤノウスキーに当たるのでは?と読んで買ってみたところ、大当たり。ああもう、ヤノウスキーのハートの女王を生で見る事が出来て、私は思い残す事はありません…。……いや、もう一回、いや、もう三回くらい見たいかも。

自分でも不思議なほど、私はこのバレエが超お気に入りです。イギリスっぽいものが凝縮されていて、登場キャラクターがヘンなのばかり。その奇妙キテレツぶりがツボです。堪りません。それに合わせるように音楽も、普通の調子から、グニャッと空間が歪む様な感じで変調に変化したり、なんだかアリスを観ている二時間半って、まるで自分が万華鏡の中に居るような不思議な感覚です。


幕間の休憩を知らせる斧

帽子屋の目つきがイっちゃってる感じといい、全身をくねらせる芋虫の色っぽさといい、魚とカエルのちょこまかした感じといい、肉屋の料理人が肉切り包丁を振り回す不気味さといい…何もかもがツボすぎる。皆素晴らしい演技と表現でした。他のキャラがヘンの骨頂を極めた演技をする中で、白ウサギだけがすごくフツーで残念だった。技術的には問題無いんですが、私の中の白ウサギ像、イラッチーで神経質で、どこかズレてて何か理不尽、っていう感じが無かったなぁ。これ、もともとエドワード・ワトソンが踊るはずだったのが、リカルド・セルベラに変わり、彼も怪我か何かでキャンベルが代役になった模様。セルベラの白ウサギ、見たかったなぁ。

これだけヘン・キャラがてんこ盛りの中で、ハートの女王は一番光っていました。これが、この間マノンを踊っていたのと同じ人ですか?っていうヤノウスキーの変貌ぶり。凄すぎる。この人一人で舞台をさらって行った感じ。私はもう、笑いすぎで涙流しながら観てました。女の人なのに、バレエ・トロカデロ・デ・モンテカルロ(男性がクラッシック・バレエを踊るバレエ団) 並みに笑いが取れる人って、他に居ない。

主役のアリスはもともとローレン・カスバートソンだったのが、セーラ・ラムに変更になっていましたが、彼女のアリス、表情がイキイキしてて、動きもシャキシャキしてて良かったです。私の中では、アリスのベスト・キャストかも。

アリス役のダンサーは、全幕、ほとんどずっと舞台に出て居なくてはならず、体力的にすごくキツい役どころだけど、その割にはあんまり報われないなぁ、と思う。ソロやパ・ドゥ・ドゥー もあるけど地味だし、何より他のキャラクターが強烈過ぎて影が薄くなってしまう。題に「アリス」と入っていて、主役のはずなのに、何か気の毒ではある。

このバレエ、それぞれのキャラクターが際立っているだけに、「この役は誰々で観たい」っていう好みが偏りやすいバレエだなぁと思う。あ、アリスとジャックは誰でもいーんですけどね。ヤノウスキーのハートの女王と、スティーブン・マックレーの帽子屋を超えるダンサーは、中々出て来ないんじゃないかなぁ。

Monday 22 December 2014

アコスタ版ドン・キホーテ@ロイヤル・オペラ・ハウス


凛々しいマタドール達にホレボレ。 

2014年12月20日(土)
キャスト
ドン・キホーテ: クリストファー・ソーンダース
キトリ: ナタリア・オシポワ (一幕)、高田茜 (二・三幕)
バジリオ: マシュー・ゴールディング
闘牛士: 平野亮一
メルセデス: ラウラ・モレラ 

去年が初演だったアコスタ版のドン・キホーテ。去年観たセレンコは上品で大人し目なキトリだったので、今年は身体能力が超人的なオシポワが踊る日 を選んでチケットを購入。…が、何とオシポワ、一幕目のソロで、大きく後ろに背中を反らすジュッテの後に転倒、一幕は立派に踊り切ったものの、怪我のため二幕めからは代役が立つというハプニング。生のパフォーマンスは色々ありますね。


このジャンプの後に転倒


代役には高田茜さんが立ちましたが、彼女も素晴らしかったです。計らずも、一つのパフォーマンスで二人の全くタイプの違うキトリを観る事が出来ました。残念だったのは、二幕のドリーム・シーンでのキトリのソロが端折られてしまっていたこと。ええぇーーーっ、そ、それってありなのー⁉︎ って、ホント驚きましたよ。高田茜さんはすでに同じ日のマチネでも、これまた代役でキトリをフルで踊った後だったという話なので、きっと彼女の身体を保護する為の処置だったんでしょう。

あと、オペラ・ハウスの観客っていいなー、優しいなと思ったのは、転倒したけれどソロを踊り切ったオシポワにも、代役を務めた茜さんにも、盛大な拍手喝采を送っていたところ。いつもの三倍くらいの拍手だったんじゃないかしらん(当社比)。ハウス内が轟々と鳴り響いていました。

…というハプニング・レポートはさて置き、オシポワとマシュー・ゴールディングのパートナーシップ、丁々発止という感じで、すごく良く合っていました。威勢が良くて男勝りな肉屋の娘キトリと、ヤンチャで怖いもの知らずの、ちょいとイケメンな若い床屋バジリオって感じ。旬のダンサー同士って溌剌として、えっらい元気いっすねー、って、自分の言葉遣いまで体育系になってしまう勢い。ジャンプの高さなんて、オシポワとゴールディング、あんまり変わらないんじゃないの?ってくらいオシポワは高く跳んでた。

これに対して高田茜さんのキトリは、強気の女の子だけど、護ってあげなきゃ、という気持ちを起こさせる、可愛らしさのあるキトリでした。一幕目では硬派寄りに見えていたマシュー・ゴールディングが、茜さんがキトリだと、ナルで軟派なチャラ男に見えてしまうのはナゼ⁉︎

それにしても、今までに組んだことの無い相手と、多分ほんの20分くらいしかリハーサルする時間がなくていきなり舞台って、心臓破裂モノだと思うんですけど。プロって、それでも踊れてしまうからプロなのね。すごいわ。

オシポワがキトリとか元気の良い女の子の役を踊ると、元気すぎてこっちのエネルギーもかなり持って行かれて結構疲れる、という事が分かったので、次回は彼女がジゼルとかオデットとかの、しっとりした役所を踊るのを見てみたいかも、と思います。オシポワ、怪我が大した事無いと良いんですが。早く治ることを祈ります。


Friday 12 December 2014

ホワイト・アスパラ



この間、キングストンのマーケットでホワイト・アスパラが二束1ポンドと超安かったので買ってみました。…でもホワイト・アスパラって、缶詰めか瓶詰めでしか食べた事なくって、生なんて初めてだよ…。基本は茹でれば良いんだろーなー、とは思いつつ、やや不安なんで料理の仕方をググってみた。

ググって良かった。ホワイト・アスパラは、グリーン・アスパラよりもずっと茎が硬いので、剥いてから茹でるように、という指示。茹でるお湯には、塩少々、砂糖少々、バター少々加える、ということなので、その通りにしました。一本一本剥かなくてはいけないので、緑のアスパラよりもかなり面倒。でも穂先がとても甘くて、茎はシャクシャクとコシがあって美味しかったー。お酒のお供にぴったりです。

ホワイト・アスパラは穂先が折れやすいということなので、鍋ではなくフライパンに並べて茹でました。実際、慣れない最初の一束は、茎を剥いてる時からボッキボキ折れまくって、長さが全く揃わなかったという…。

伝統的にはアスパラにはオランデーズ・ソースを添える事になっていますが、そんなもん作るの面倒なので、偉大なるキューピー・マヨネーズで食べましたとさ。

検索で出てきたレシピでは、ホワイト・アスパラをメイン・コースに、というレシピだったけど、メインがこれだけって、ちょっと淋しいんでないかい?それともホワイト・アスパラが良く食べられているらしいドイツだと、これがメインで成り立つのかな?

Tuesday 9 December 2014

こじか幼稚園


きのうは寒いながらもお天気が良かったですね。月曜日の朝は大抵バレエのクラスに出るのですが、なぜだかスタジオの方向に足が向かなくて、準備して家を出て、電車に乗ったのに途中乗り換えの駅でコーヒー飲んで帰って来てしまった。

お天気良いから、公園に散歩に行こうかな〜、と思っていたところに、近所の友人からTelがあり、長らく修理に出していた車が戻って来たから、リッチモンド・パークを一周しに行こう、とお誘い。ラッキー。



リッチモンド・パーク、本当に広い。今まで、徒歩と自転車でしか行った事が無かったので、今回は隅々まで回れてゴキゲンです。ロンドンの端っこに、こんなに広大なワイルドな土地があるのって、ミラクルだよね。

車に乗っていると、いろんな場所で鹿に遭遇します。大きなツノを持つ成熟した オスは、一人でいたり、またはほんの数頭でつるんで居ましたが、ちーこい、ちーこいバンビ達は、沢山集まってこじか幼稚園状態になっていました。



…そして、 幼稚園からの帰り道、車道を渡るので、車の流れを止めるのであった。

オスは秋の発情期 が終わるとツノが落ちます。そして春先に新しいツノが生えてきます。落ちたツノを拾いに行きたい!と思っているんですが、今のところ、まだまだツノは健在の模様でした。

Wednesday 3 December 2014

夢日記



最近、夢日記をつけています。上の写真は夢日記に使っているノートの表紙。まだ魚が頭の貴婦人達の夢というのは見たこと無いですが、それにしても夢ってシュールだよね〜。

なんでまた夢日記? っていうと、世の中には明晰夢を見る人というのがいるそうで、明晰夢を見るように訓練するには、まずは夢日記をつけるといいよ、っていう話なので。あとは、夢って色々なメッセージが隠されていたりするから、というのも一つの理由。



明晰夢っていうのは何かというと、夢の中で自分が夢を見ている、とわかっている状態。そして明晰夢では、まるで起きている状態のように、またはそれ以上に周りの情景がハッキリ経験されるのだそうな。そして、自分の意思で風景を変えたり、空を飛んだり海に潜ったりできるのだそうだ。そりゃー面白そうじゃないですか。自分の意思で空を飛べるのなら、私は空からアフリカのサバンナとか、山脈やアマゾン川とかの地形を眺めつつ、地球を一周してみたいですよ。なんなら宇宙から地球を眺めたりするのも良さそうだ。…というわけで夢日記を書いているんですが、夢の中で目が醒め、自分が夢を見ているのを自覚する、という経験は、全くしておりません。

とは言え、自分の見る夢の傾向が分かって面白いです。私はここのところ自転車に乗る夢と、チョコレートの夢をよく見ます。

今までに見た夢で、妙に面白かったのが、友人に3歳くらいの男の子がいて、その子がギリシャ神話に出てくる軍神マルスに英才教育を受けている、という夢。で、その子が「世界の思想と宗教が分離していて困る」と独り言を呟いて、それを聞いた友人(その子の母)は、「面倒くさい子供」とコメントするっていう…。夢なりに、妙に辻褄があっている…ようないないような…。