Tuesday 26 January 2016

大ちゃんの巣

 

 

大ちゃん、友人からのクリスマス・プレゼントが包んであった ティシュー・ペーパー(ちり紙のティッシュ・ペーパーではなく、薄くて半透明のカサカサした包装紙も、英語ではティシュー・ペーパーと呼ばれる)が大のお気に入りで、長らくそれで遊んでいたけれど、さすがにボロボロになったので、新しく大ちゃんのオモチャ用にティシュー・ペーパー100枚パックというのをe-Bayで購入。

 

 

 

気に入っていたオモチャを処分され、新しくなったティシュー・ペイパー、前のとちょっと手触り

違うのか、大ちゃん、しばらくかなり不満気でしたが、すぐに慣れた模様。 ベッドの上に10枚くらいまとめて広げてみたら、早速掘ってみたりジャンプして飛び込んでみたり、なかなか楽しそうです。

 

 

 

カメラを引くとこんな感じ。

 

 

 

「くっはーーーーっ」

 

まだまだティシューは残っているから、大ちゃん存分に遊んでください。

 

Sunday 24 January 2016

Magical Lantern Festival@Chiswick House & Gardens (準備編)




久しぶりにチズウィック・ハウス・アンド・ガーデンズに散歩に行ったら、なんか園内がえらいことになってた。



入ってすぐ、何やらサファリ・パークのような様相。




目付き悪し。


踊るパンダの群れとかいるし。



池の周りにはフラミンゴ。



カエルはフォルムが妙にリアルに再現されている。子供騙しなイベントかと思ったら、そうでも無いのか? と疑問に思いつつ歩き進む。



これは…クラゲ…のつもり? それぞれのインスタレーションから配線コードが伸びていて、どうも内側からライトアップ出来るような仕組みになっているらしい。このクラゲはクリスマス・ツリーの電飾のようなライトで覆われている。


いつも行く、公園内のカフェの前はこんなありさまである。ひいぃぃぃー。この色目の趣味の悪さ、なんとかしてくれええ。



そして何やら全体的に中華風味。それもそのはず、これ、チャイニーズ・ニュー・イヤー(旧正月/春節)に合わせた、 マジカル・ランタン・フェスティバル(魔法の灯籠フェスティバル)の準備なのでした。なんでもUK初上陸とか。2月8日から約一ヶ月、毎日夕方5時からライトアップされるそうです。食べ物の屋台や舞台の演し物もあるらしい。



孫悟空?



白鳥・ア・ラ・チャイニーズ。


白日の下で見るインスタレーションは、それこそ蛍光色の色がどぎつすぎて目に刺さるけど、 これが真っ暗な背景でライトアップされたらどんな感じになるんだろう?公園内全体を使った大規模なインスタレーションだし、ちょっと見てみたい気もする。…でもこれ、調べてみたら有料だった。うーん。迷うところだな。





公園内の最裏手には、さすがに何も無かった。あー、自然の色にホッとする。

Thursday 21 January 2016

Two Pigeons@Royal Opera House



年末と年始にロイヤル・オペラ・ハウスで、フレデリック・アシュトン振り付けの「二羽の鳩」を観てきました。年末に観たキャストは、主役の女の子がローレン・カスバートソン、男の子がワディム・ムンタギロフ、ジプシーの女がラウラ・モレラ。年始のキャストは、女の子がユーフィ・チェ、男の子がアレクサンダー・キャンベル、ジプシーの女がイツィアール・メンディザバル。

第一幕:アーティストがアトリエでガールフレンドの肖像画を描こうとしてるんだけど、ガールフレンドがそわそわ落ち着きがなくじっとしていない。その上隣人がやってきたり、白い鳩が飛んできたりで、ちっとも作品が進まなくて、アーティストの彼はキレちゃう。そんなところへジプシーの一行がやってきて、アーティストの彼はジプシー・ガールの色っぽさにクラクラ。女の子は競争心むき出しでジプシーの女と踊りで張り合うんだけど色っぽいジプシーの敵ではなく。で、アーティストの彼は去っていくジプシーを追いかけて行ってしまう。

第二幕第一場:ジプシーを追ってジプシーの根城にたどり着いたアーティストの彼。最初はジプシーの女も他のジプシーも愛想よく一緒に踊ってたけど、最終的にはジプシー女の元々の彼との勝負に負け、ボコボコにされて放り出される。(ちなみにこの勝負の部分、なんと腕相撲。女を賭けた勝負が腕相撲かよーー、ってちょっと笑った)
第二幕第二場:悲しみに打ちひしがれ、一人アトリエで沈み込む彼女のところに、白い鳩を肩に乗せたアーティストの彼が戻ってきて許しを請う。もう一羽の白い鳩が飛んで来て二人は仲直り。

鳩の動きを、両肩を前後に揺すり同時に頭も前後に動かすことで表現する、コミカルな動きがところどころに挟み込まれていて、全体的に軽いタッチの楽しくてチャーミングな小品。音楽も明るくて、観てて楽しい。あー、アシュトンって天才〜〜!今まで「二羽の鳩」が上演されたことって記憶に無いので、こういう小品の埋もれた秀作って、他にも一杯あるんじゃないかなと思わせる。そういうの色々掘り起こしてきてリバイバル上演して欲しいものです。

ローレンの女の子は、ちょっと良いとこのお嬢さん、みたいな感じでした。明るくて素直で、ちょっと多動気味であーぱーな女の子な感じがよく出てた。ふふ。ムンタギロフ君のアーティストの彼は、ちょい美しすぎで説得力に欠ける。彼って王子様タイプなのねー。ローレン、綺麗なのに、エレガントなムンタギロフ君の方ばっかりに目が行ってしまう。彼もやはり、いいとこのお坊ちゃんが趣味でアーティストを気取ってる、って感じ。

そして、ラウラ・モレラのジプシー女が素晴らしかった。いやもう、情熱的で色っぽくって、動きに華がある。全身にみなぎるジプシーのたぎる血を感じる。いやー、こんなの来たら、子供っぽい彼女なんて飛んでる蚊ぐらいにしか見えなくなっちゃうよね、そりゃーついフラフラと付いていっちゃうよねー、って感じ。

でもジプシー女と女の子が踊りで張り合う場面、女の子役はワザと下手くそに、どんくさく踊らなくてはならないわけで、あれってプロのダンサーにしたら結構難しいよね、と思います。でもどんくさい踊り、ローレンもユーフィちゃんも彼を取られそうな焦りが出てて可愛かった。

ユーフィちゃんの女の子は、彼の事が大好きな普通の女の子って感じで、多動でじっとしていられないのではなく、彼の注意を引きたいかまってちゃんな感じでした。なんかとってもいじらしくて可愛い。振り付けには、クラシカルでは無い動きにくそうな動きも沢山入っているけど、相当練習したのかな。鳩っぽい動きが堂に入っていました。

アレクサンダー・キャンベルって、今ひとつピンとこないダンサーだったんですが、このアーティストの役はよく合ってました。ほんとにアーティストとして大成したいんだ!っていう夢を持って制作に励んでる感じで、仕事の重要さが分からない彼女にイライラする人間臭さに説得力がありました。いやぁ、ダンサーも役どころによって、こんなに良く見えるものなんですね。そして主役のユーフィちゃんがちゃんと際立つ、バランスの良いカップルでした。このアーティストの役は、周りにダイアモンド・ダストが舞ってるようなキラキラしたムンタギロフ君よりもキャンベルの方がハマってると思う。

ジプシー役のメンディザバルは、うまくこなしていたけど、やっぱりバレエ・ダンサーがジプシーの踊り踊ってますって感じで、うーん、ラウラを見てしまったあとでは、ちょっと物足りなかった。…でも足の線が美しくてステージの端で座っている時は、つい彼女の足ばっかり見てしまいましたよ…って、おやじかい。


つい見惚れる脚線美。


二幕の終わりに彼が帰って来てよりが戻るシーン、ムンタギロフ君の時は、あー、そんな情けない男、やめといた方がええんちゃうーー?えええー、許すのー?また同じことするでーって思いましたが、キャンベルの時は、この彼はちゃんと反省して女の子を大事にするんじゃないかな、って思えました。なんだこの印象の差は。

ところでこのバレエ、本物の白い鳩が二羽出てきます。 よく訓練されててほんとにおりこうさんな鳩達で、最後の方の場面で二羽の鳩
が一緒になるシーンなんて鳩可愛すぎ。カーテンコールに鳩を出せーって思いましたが、出てきませんでした。それにしても鳩って調教できるんだなぁ。

ロイヤル・オペラ・ハウスのチャンネルから借りてきた、リハーサル・シーン動画。クリストファー・カーの熱の入った指導が微笑ましい。




 

Thursday 14 January 2016

ゴヤの肖像画展@ナショナル・ギャラリー



去年の年末の話ですが、ナショナル・ギャラリーで開催していたゴヤ展に行きました。


ナショナル・ギャラリー、センスベリー・ウイング


息子を頭からガブガブ食べちゃうサトゥルヌスとか、悪夢系の作品で知られたゴヤですが、今回のゴヤ展、ゴヤの描いた肖像画のみに焦点を当てて集められたもの。肖像画家デビュー初期の作品から始まり、貴族階級、富裕層、王室、軍人、友人達、家族、というテーマ別で各部屋が構成されていました。

初期の絵が飾られた最初の部屋は、上手いなー、でもちょっと固いなー、技術はすごいけど、いまいちゴヤって感じじゃないよね、という絵だったのが、部屋を進むにつれどんどん手がこなれてきて生き生きとした絵になっていくのが面白かった。



The Count of Floridablanca 1783


明らかに 才能があったにも関わらず、ゴヤ、芸大の入試に二度失敗したそうな。それで結局ほぼ独学で絵を学んだらしい。うーん、多分、芸大受験の傾向と対策ってのをやらずに、自分の好きなスタイルで入試に臨んだのが敗因だったのでは、と勝手に想像する。というわけで、初の肖像画のコミッションを受けたのは30代半ばと遅い。上がその初コミッションの絵。左でキャンバスを見せているのはゴヤ本人。作品にさりげなく自分を登場させちゃうあたり、「おれはヤルぜ」的な出世欲とやる気を感じさせる。そして実際、大人気肖像画家となってゆく。


The Countess-Duchess of Benavente, 1785

「 ベナヴェンテ伯爵夫人」。ゴヤ、すごいっ、って思ったのは、人物の着ている服が何で出来ているのか分かる、布のテクスチャー表現の素晴らしさ。何気なく筆を走らせているように見えるのに、ヴェルヴェットの質感や絹の光沢、繊細なレースの質感、まるで触ったら、布そのものの感触があるのではないかと思われるくらいにリアル。絹のシャツなんて、「あー、これは厚手の良い絹だねー。」って、布の重みまで分かるくらい。



それから、ゴヤ、顧客を喜ばせるのにも長けていたのでは?と想像する。上のご婦人、結構ご年配な様子だけれど、適度にシワを省きつつ、ほんのちょっと皮膚をたるませて、年齢を示唆するにとどめているのではないかなー。それでも十分本人と分かるように描いてあると思う。モデルになった人の人柄も、それぞれの肖像画で良く表現されていた。お見事です。それにしてもこの時代のご婦人方の爆発したヘア・スタイル、これが流行りだったんだろうけど…笑える。

これが、顧客ではなく家族や友人といった、 自分に近い人達を描いた肖像画では、シワはシワ、たるみはたるみで年齢そのまんまに正直に表現されてあった。でもそれが返ってゴヤとモデルの親密さを表しているようで、なんだか微笑ましい。そして描かれた人がその分余計に生き生きとして見えた。あと、キャンバスのサイズが、友人達の肖像画ではグーンと小さくなっていた。うん、コスト・パフォーマンスもよぉーく考えていたんだね、ゴヤ。

ところで軍人さん達の肖像画の飾られた部屋に、コリン・ファース並のイケメンさんが居ました。下がそのお方、ニコラス・フィリップ・ガイ(Nicolas Philippe Guye) 。ナポレオンの部下だったそうです。勝手にミスター・ダーシーと呼ばせていただきました。


で、展覧会を見終わったあと、このステキなイケメンさんの絵葉書は無いかなー、とショップを探したのですが、そこには…。



ウエリントン・ブーツでお馴染みのウエリントン公が。



ここにも。


 
 
ここにも。


クッションはいかがですか?



ダイアリーもあります。

ショップはわっしょいウエリントン公祭り状態。 ウエリントン公、スペインに遠征した折、ゴヤに肖像画を描いてもらってたんですね。ゴヤの肖像画家としての当時の人気ぶりが伺えます。しかしウエリントン公が国民の英雄なのは分かるけど…ナショナル・ギャラリー、ゴヤが描いてくれてたからって、どんだけ嬉しがりなん?…ていうか、誰がウエリントン公のクッション買うのかな。

うむ。ナポレオンの部下だった、くだんのイケメン将校が 絵葉書になるわけ無いか。ポジションがまずかったな。

しかしこのウエリントン公てんこ盛り状態、あとで売れ残り在庫の山を抱える事になるんじゃないか、ナショナル・ギャラリー、と、いらぬ心配をしてやる私でした。





 

Wednesday 13 January 2016

不便は突然やって来る


ガス・ボードの人が来て、クッカーのガス、止められました。とほほー。顛末は以下の通り。

つい最近、一ヶ月分のお肉の宅配が届いたので、今ウチには色んなお肉がよりどりみどり。それで今日はお昼に鹿のモモ肉をローストしようと、冷蔵庫から肉の塊を取り出し、塩コショウし、まずはフライパンで全体に焼き色を付けた。さぁ、仕上げはオーブンだ、と、あらかじめ温めてあったオーブンの扉を開けたところ…オーブンの炎が、ヤケに大きく立ち上がっていて、色がオレンジ色だった…。

えーーーっ。オーブンの火って、普通青くてもっと低いよね、これちょっとヤバくない?と思いつつ、取り敢えず肉をオーブンに入れたものの、気になってインターネットで調べてみたところ、ガスと酸素のバランスが悪いと色がオレンジ色になるそうで。で、単純にガスの出る吹き出し口が汚れているせいかも知れないしけれど、一酸化炭素が出ている可能性もある、とのことで、私だけならまだしも、もし一酸化炭素出てたら大ちゃんが危ないっ、と思い、速攻でガス・ボードの緊急ナンバーに電話したところ、2時間以内に人を遣るから、窓を開けて換気しておくように言われました。

ガス・ボードの人が来て、再びオーブンを点けた時は、炎の色はそこまでオレンジ色では無かったのですが、ガス・ボードのお兄ちゃん、一酸化炭素の確認は出来なかったが、オレンジ色は不完全燃焼を示しているので、呼ばれたからには切らねばならぬのぢゃ、と、クッカーをガスのパイプから外して帰ってゆきましたとさ。クッカーの上に、「危険!使うべからズ」というカードを残して…。使おうと思ったって使えんやん。元から断たれてるんだから…。

それで、再びクッカーを使えるようにするためには、クッカーを修理して直すかまたはクッカーを新しく買い替えるしかないそうで。ガス・ボードのお兄ちゃん、「最近、クッカーは安いやつなら£190くらいで買えるし、修理の人をを呼んだら一回£80、それで直ればいいけど、部品がないとかあーだこーだしてたら、£200くらいすぐ超えちゃうよ。新しく買い替えた方が安いよ」というアドバイスでした。嗚呼、消費社会。

…でも確かに、そういえばコンロの火もオレンジ色だった事が以前あったし、クッカーもエナメルが錆びてきている部分があるし、買い替え時なのかもー。…というわけで、クッカーを物色中です。いやしかし、こんな形でクッカーが新旧交代する事になろうとは。

ちなみに鹿肉は、オーブンには10分くらい入れていたのですが、切ってみたら中心部はレア、でも周りは超美味しく焼けておりました。焼けてる部分だけ食べてしまったので、レアなところは後で卓上コンロで焼こうと思います。卓上コンロがあって、ホントに良かった。

まぁ、暖房は止められていないので、凍えることは無いのが救いです。


文字だけなのもナンなので、大ちゃん舌チラ写真にてシメ。 大ちゃんが抱え込んでいる布団の下は湯たんぽです。

 

Friday 1 January 2016

あけましておめでとうございます

 

 

 

 

 

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 

いつものんびり過ごすお正月。今年はクリスマス前に日本のAmazonに注文した本が年末に届いたので、読書三昧のお正月になりそうです。シアワセ〜。

 

2016年が、皆さんにとって素晴らしい年になりますように!