Tuesday 4 November 2014

Manon再び@Royal Opera House


11月1日(土)に、キャスト違いで再びマノンを観てきました。


CHOREOGRAPHY
Kenneth MacMillan

CAST
Manon: Zenaida Yanowsky
Des Grieux: Roberto Bolle
Lescaut: Carlos Acosta
Lescaut's Mistress: Laura Morera
Monsieur GM: William Tickett
The Gaoler: Gary Avis

ゼナイダ・ヤノウスキーが目当てで行ったマノン。でも、ちょっとちょっと、兄のレスコー役がカルロス・アコスタって嬉しすぎるでしょう。意外な配役、意外な驚き。アコスタ、今までは主役のデ・グリューを踊って来ているのにレスコー役とは、引退近し?とか思っちゃうな。この役踊りたいって、自分から言ったのかな。幕が開いて初っぱなからアコスタが舞台の真ん中に座っていてドキドキしちゃいました。

これはデ・グリュー役のアコスタ

兄のレスコーは、美貌の妹を金で売るひとクセある男。見所は酔っ払って踊るシーン。 …でもこのシーンはやっぱり、リカルド・セルベラのが一番好きだなぁ。アコスタがクラシックのラインを外して踊るのって、どうしても似合わない、と私は思ってしまう。なんかイキナリおっさんくさくなっちゃう感じがする。あくまで主観ですが。けどアコスタ本人は、すっごく楽しそうにこの役をこなしていました。酔っぱらいのシーンは、ソロよりもパ・ドゥ・ドゥーの方が断然良かった。観客からも、大いに笑いを取っていました。けれど幕が進んで、悪事がバレてお縄頂戴の上に撃たれて殺されてしまうシーンは…あぁもぉ、アコスタを撃つなんてあんまりよっ、見てられないワっ…って、私、どんだけアコスタ好きなんですか。

ヤノウスキーのマノン

予期せずアコスタが出て来て浮き足立っちゃいましたが、本日の目当てはあくまでヤノウスキー。彼女のマノン、すっごく良かったです。役柄に込める情熱が伝わって来ました。ホント踊る女優です。見応えありました。彼女はかなり背が高いので、リフトとか床を引き摺られるシーンでは「うっ。ちょっと重そうだな」と思うシーンもありましたが、それを補って余りある舞台でした。特にリフトのキメのポーズでは、彼女くらい上背があった方が、手足のラインが長く伸びるので断然キレイ!

相手役のロベルト・ボレとの息もピッタリで、パ・ドゥ・ドゥーが終わった後の、余韻の抱擁シーンが熱かったー。一瞬たりとも離れていたくない恋人同士って感じの説得力がありました。きっとパートナーシップの相性良いんだろうな、と思います。ヤノウスキーのマノンは、しっかり者のお姉さんっぽい感じもあり、彼女だったらカネに目が眩んで身を持ち崩すなんて無いんじゃないか、なんて事も思わせるんですが、まぁそれじゃぁ物語が進まないので、その辺の感想は置いといて。

三幕目の、マノン死に際のパ・ドゥ・ドゥ、踊りそのものも勿論良かったのですが、大盛り上がりの場面で不覚にもオーケストラにやられてホロリときました。いつもこんなとこで泣いたりしないのに、なんかこの晩は音楽も違ってた感じがします。音楽との相乗効果で、二人のクライマックスのパ・ドゥ・ドゥーに込める勢いが半端無い感じでした。

カーテンコールの時の観客も、尋常でない盛り上がり方だったので、並以上に感動してたのは私だけでは無かった模様。

ヤノウスキー、そろそろ引退も考えているという話をチラホラ聞きますが、もっともっと踊り続けて欲しい〜。



マノン役について語るヤノウスキー


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