Tuesday, 7 April 2015

即席バルコニー



きのうは大変お天気が良かったですね。で私、今組まれている、家の工事用の足場に降りてお茶 してみました。あぁー、極楽、極楽。実はこの前に、チズウィック・パークに散歩に行ったものの、復活祭の祝日とあって凄い人出で、カフェは大混雑。それでそこでお茶するのは諦めて、バスに乗って近所のハイ・ロード(お店の集まる通り)まで出てそこのカフェでコーヒー飲んで帰って来たのです。でもまだまだ陽射しが強かったので、足場にお茶を持って降りてみたというわけ。な〜んだ。最初からここでお茶飲んどけば良かったよ。眺めは最高だし、お日様独り占めだし。

そうだ、この場面には、猫が居たらカンペキ‼︎ と思って、大ちゃんをこの即席バルコニーに降ろしてみたところ…メッチャ抗議されました。大ちゃん、即座に窓から部屋の中に戻ってしまい、私の事を振り返っては睨みつけながらキッチン方面に姿を消しました。あーー、ごめん大ちゃん〜。あなたがそんなにまでお外がキライって、知らなかったよぅ〜。



別の日に撮った写真。ここまでならオーケーなのだそうです。



部屋の中の陽だまりなら、メッチャ幸せだそうです。


今日もお天気が良かったので、 朝から足場に出てコーヒー飲みながら日光浴をしていたところ、下からガタゴトと物音が。…そうでした。今日は、足場が取り払われる日にだったのでした。残念〜。ちょっと、本物のバルコニーのある家に住みたくなってしまった。


Tuesday, 31 March 2015

家の修復工事/窓篇





家の修復工事、窓枠篇。柔らかい木のパイン材で出来ていたこの古い窓枠、長年の風雨に晒されて、 もう朽ち果てる寸前って感じでボロボロ。実はそういう古い木のテクスチャーが味があって好きなもので、放ったらかしにしていたんだけど、強い雨が降ると窓枠の隙間から雨水が降り込むようになっていて、風雨の晩など音も凄いし安眠していられない。で、今回、思い切って窓枠をハードウッドで作り直してもらう事に。



因みに窓枠は外観に関わっているので、制作費用はこの家のフリーホールダーと折半。フリーホールダーとは、家の権利(フリーホールド)の持ち主の事で、私は彼らから999年の借地権(リース)を買って住んでいます。借地権の所有者はリースホールダーと言い、イギリスではこのような形の住宅売買が普通に見られます。
フリーホールダーは、私のフラットの階下二軒を今も所有していて貸し出していますが、最近ファースト・フロア(日本で言う二階部分)のフラットに住んでいた人が引っ越したのを機会に、売りに出す事にしたそうです。家の手入れをキチンとする、すごく良いフリーホールダーだから、できればずっと売らずに持っていて欲しい、と私なんかは思うんだけれど。

フリーホールダー、たまたま顔を合わせた時に、「このフラット、買わないか〜い?上と下と、両方持てるよ〜」と勧めてくれましたが。買えるんだったら、そりゃ買うけどねー。最近のロンドンの住宅価格、おいくら万円? では済まない領域。ざんねーん。



話が逸れました。窓枠、まずはガラスの入った部分から取り外していきます。よっこらしょっと窓から外に出て、やぐらから写真を撮ってみました。こうして見ると、外側もペンキがハゲハゲのボロボロ。



窓枠そのものは、かなりキツく嵌っているので、チェーンソーで切ったりバールでこじ開けたりしながら少しずつ外していました。



中々と股関節が柔らかい大工の丁稚。



古い窓枠が全部 外されたところ。開放感、ハンパなし。




次に新しい窓枠をはめていきます。



ほぼ完了。ほぼ、というのは、窓の開閉用の取手のサイズが合わず、この時点では開く幅を決めるレバーだけで、取手がまだ取り付けられていません。でも1日の時間切れで、大工の若者達は帰って行きました。そして、窓の外側は、下塗りの白のコーティングが一度塗られただけの状態なので、実は完全防水とは程遠い状態。…そして、外側のペンキ塗りを待っている間に雨が降りました。



…そしたら当然のように雨水が浸みてきた。うわぁぁぁ、ペンキ屋、早く来てくれぇい。…と思っていたら、昨日の晩は物凄い強風が吹いて…



窓の上、屋根の真下のブリキの抑えが外れてこんな事にっ。 夜中じゅう、バッコンバッコン音がうるさくて眠れなかった…。最初、左側が外れて折れ、風にバタバタ鳴っていて、「あぁ、窓ガラスに当たって割れたりキズがつくんじゃないか」と心配してたんですが、右側もバコッっと落ちてしまい、「…ドリフじゃないんだから…」って、ちょっと笑ってしまった。この部分は今朝、ビルダーが来て、力づくでバキっともぎ取ってしまいました。この部分は鉛で張り替えられる予定です。

…というわけで、まだまだ作業途中の窓なのでした。予定では今週末にやぐらが解体されるって話だけど、本当にそんなにうまくいくのか?大変に疑わしい。


 

Friday, 27 March 2015

家の修復工事/天井編


現在、我がフラットの修復工事中。イギリスには古い家が多くて、皆んな修復したり、自分好みに改築しながら住んでいます。今回は一気に何か所も直すので、ブログで記録を取っておこうかな、と思います。まずは天井編。

 
 

…見事にヒビが入っております。今回、屋根の修繕で見積もりに来てもらったビルダー(日本で言う工務店のようなもの)、二人とも、「こういう状態だと、いつ落ちてもおかしくないよ。天井、何の前触れもなく突然落ちるよ」と脅す。…ていうか、実際そうらしいんですが。そして私はこのヒビの真下で寝てるっていう…。

天井を修復する為には、一旦現存の天井を落として張り替える工事になるために、部屋の中のものを全て外に出す必要があります。




…というわけで、大きめの家具二点をインターネット・オークションで売り、クイーンサイズのベッドは解体し、その他の持ち物をまとめて貸し倉庫に入れました。 天井の張り替え工事にそのものは、私がインドに出張に行っている間に行われ、帰って来た時には以下のような状態に。



天井を張り替えたあと、薄くプラスター(石膏)を塗った状態で仕上がっています。この、満遍なく平らに石膏を塗る左官技術、すごいな、といつも思う。私には決して真似できません。 左上の石膏がまだ乾ききっていないのは、多分天井を落とした時に壁が少し一緒に落ちちゃって、厚塗りしてあるんだろうな、と推測。天井のペンキ塗りは自分でする事になっていたので、早速近所のB&Q(大型DIYショップ)に出向き、脚立とペンキを買って来ました。









石膏が完全に乾くのを待って作業を始める。塗り始めたらあっという間。ついでに壁の汚れのタッチアップもしました。写真で見ると、タッチアップしたところが目立ちますねえ。

天井編はこんな感じ。突然天井が落ちてくる心配が無くなり、安眠出来ています。…ていうか、自分は強運だから、突然そんな事件が自分に起こる事は無かろうって、元々そんなに心配してなかったんだけど。 ヒビが無い天井って、ツルっとしてて良いもんです。

次回は窓の取り替え編の予定。

Friday, 20 March 2015

春分の日の徒然

春分の日の今朝、ロンドンではほぼ皆既日蝕だったのですが、曇り空のため見えず。日蝕ピークの朝9時半頃、ヒョぉぉぉー、っと空気の温度が冷たくなった感じがしたので、あぁ、今お日様はほぼ全部隠れているんだろうな、と思いました。

…そして午後には快晴という、なんとまぁ皮肉なお天気。イギリス人の性質を現しているかのよう。


大ちゃんのカリカリが無くなりそうだったので、獣医さんに買いに行った帰り、お天気が良いのでChiswick Park に来ております。5kgパックのカリカリを背負って、幸せの「日向でコーヒー」中。


お天気が良いので外のテーブル、盛況です。


太陽に向けて写真を撮ると、既に日暮れっぽい。

オマケの大ちゃん・ショット。

 

Friday, 13 March 2015

煙突掃除


私のベッドルームには、長いこと使われていない小さな暖炉があります。これを使える状態にしたいものだと常々思っていましたが、今回、家の修復工事が入ったついでに煙突掃除をしてもらい、今まで閉じてあった暖炉を開ける事にしました。



色が黒いのでわかりにくいですが、暖炉の奥、斜めになっているところが煙突に通じるフタです。ここを押すと、何かが詰まってるな〜、という手応えがあって、フタを開くことが出来ません。写真でも、砂っぽい粉の様なモノが、若干部屋側に落ちてきているのが見えます。



という訳で、煙突掃除の人に来てもらいました。煙突掃除人は英語でChimney Sweeper(チムニー・スウィーパー)。イギリスでは煙突掃除という職業が、今でも普通に成り立っています。 ビクトリア時代は、小さい子供が煙突の中に潜り込まされて掃除したとか、時代は知らないけれど、鶏を煙突の上から突っ込んで、その羽ばたきで煙突内の煤を払ったとか、色々と悲惨系な話を連想してしまう煙突掃除ですが、現代のやり方はキレイなもんです。



こうやって暖炉の入り口に大きなスポンジのブロックを詰めて、煙突内のゴミや煤が部屋に逆流しないようにしておいてから、掃除用の丸いブラシにビニールの袋を被せて、下から上に向かって掃除します。なので掃除人は屋根に登る必要も無いのでした。

煙突掃除が終わった後で、煙を炊いて煙突の状態をテストして貰いました。チェックポイントとしては、煙が部屋に逆流しないでスムーズに煙突に吸い込まれるかと、煙が自分の煙突以外の煙突から漏れ出たりしないか、という二点。もし自分のではない煙突から煙が出ていたら、自分の煙突の途中に穴が開いている事になり、安全性の確保のため、煙突内に耐熱性の筒を通す作業が必要になります。

結果。「今シーズン、一番きれいな煙突で賞」を頂きました(使っていないので、煤が全く出ていないためです)。長いこと閉じられたままだったにしては、 特にひどく傷んでいるところもなく、煙突の内側のレンガ屑がポロポロ落ちて蓋のところに溜まっていただけでした。薪を燃やす為の火格子を置けば、すぐに使えるという事でした。鳥とかネズミの屍体が出てくるんじゃないかと戦々恐々としていましたが(これ、煙突掃除では割に良く聞く話)、そういう事は全くなくて、ホッとしましたよ。

火格子ではなく、薪ストーブの設置も考えていたのですが、煙突掃除のお兄さんにアドバイスを求めると、暖炉を取り外してスペースを作らないと薪ストーブは設置できないという事でした。お兄さんによると、この暖炉、鉄製で、家が建った時に一緒に設置されたものだという事。そんな貴重なアンティークを取り外すのは惜しいので、火格子オプションで行くことにしました。

煙突掃除をして、煙突の状態をテストしてもらうと、一年有効の証書を発行してもらえます。煙突が原因で火事が出るという事があるらしく、この証書が無いと保険が下りないのだそうな。頻繁に暖炉を使う家などは、煙突内に煤が溜まり、定期的にきれいにしておかないと、煤に火がついて、それが原因で火事になったりするらしいです。煙突内に厚く煤が溜まると、石炭で煙突内が覆われている様なものなのだとか。

今年はもうかなり暖かくなってきているので、暖炉に火を入れる機会は無さそうですが、火格子ショッピングは今のうちにしておこうかな〜、と思っているところ。

気になるお値段は、煙突掃除が£60.00、煙突の検査が£40.00 プラスVATで、合計£120.00でした。