Sunday 22 May 2016

水彩画のワークショップ@Briere/France ②


ワークショップ第一日目の朝に、サン・ナゼールのホテルから現地に移動。ホテルでは、朝食の時に他の参加者二人に出会う。一人はコルシカから、もう一人はモンペリエからの参加。ロンドンから私と友人の二人、これで合わせて四人。参加者は全部で八人で、他四人のうち二人は地元ナントから、残り二人はフランス中部から参加。自分も含め、おばちゃん率100%のワークショップでした。和むわーー。




 ワークショップのベースとなるのは、ケリネット/Kerhinet という茅葺き屋根のコッテージの並ぶ愛らしくてのどかな集落。打ち捨てられ、廃墟になっていた古い村を修復し、一般観光客が訪れることが出来るようになっています。研究者や美術のワークショップで利用する人は、宿泊施設がなんと無料!!  上の写真のコッテージ、1階部分が食堂になっていて、二階部分がユースホステル・スタイルの宿泊所になっています。

現地に着いて、まず荷物を置いて落ち着き、そのあとドゥニ師匠からワークショップの説明がありました。それからランチ。ワークショップ中、お昼と夜ご飯は近所の町の仕出し屋から料理のデリバリーがありました。みんな美味しかったです。おまけに毎度毎度ワイン付き。さすがフランス。私、結構な大食漢なので、四日間ひもじい思いをするのでは、という心配は杞憂に終わりました。




食事の後、画用紙、画板、折りたたみ椅子など、必要なものを揃えて、上の写真の場所に移動。ブリエール/Briere は広大な湿地帯で、その端っこの部分にあたります。ドゥニ師匠によると、建物を描くのは難しいので、まずはそうした障害物の無い、割りにシンプルな構図の構成がとれるような場所を選んだ・・・とか。し、し、シンプルかなぁ。

描き始める前に、ドゥニ師匠から講義がある。風景画を描くには二種類の描き方があって、視界に入って来る風景、全部を引きで描く方法と、何か目を引くポイントに絞って、角度を狭めて構図を決める方法。全体の風景を引きで描く場合には、絵の中に含まれる要素のプロポーションが小さくなり、角度を狭めて描く場合には、対象物が大きくなる、というポイントに注意するように、プロポーションをよく考えるようにと、ワークショップ中何度も繰り返して言っていました。



それから、絵の具の色具合を見るテスト用紙を持っておくといいうよ、という話も。


一日目の晩、おさらいでジャーナルに描いた風景。ちょっとはマシになってるか?!


そのあと、ケリネットに戻ってきて、そこらじゅうに野放しになっている、半野生のニワトリを描く。

 


この子ら。完全放し飼いなので、鶏小屋も無い。フリーレンジの極み。野生の血が色濃く残っている種らしく、夜はこうして木の上で眠る。そんなニワトリ、初めて見たわー。

これを、細部は描かずに全体を形でとらえて、のびのびした線で描いてみる、という練習。

 

私の絵。
 
 
 






師匠の絵。一筆描きの円が鳥の姿になっていく様子は、まるでマジックを見ているよう。



水彩ワークショップ・レポート、まだまだ続きます。ちなみにこちら、ワークショップのダイジェスト版スライドショー。7分強あります。音アリ注意。








 

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