Monday 30 May 2016

水彩画のワークショップ@Briere, France ⑤


 
ワークショップ三日目は、朝ちょっと早起きしてケリネットの村をお散歩。ビデオも撮ってみた。
 

 この日は遠出はせずに、この敷地内でワークショップが行われる。まず最初は宿舎の前の建物に絡み付いて育っているクレマチスをもチーフに、植物を描く。

 
最初から沢山花が咲いている様子を描くのではなく、花の構造を知るために、まず最初は一つだけ花を選んでよく観察して描くように、とのこと。その前に、ドゥニ師匠のデモンストレーションがある。きゃわわ。ビデオは9分強あります。
 

 
背景の葉や蔦が何重にも茂っている様子を作っていく師匠。これ見たかったんだーーー。うれしい。最初の緑は大雑把に塗って、その滲みや染みの形の明るいところや暗いところをうまく利用して、葉や茎の形にしていく。おおう、こうやって描いてたんだーー。
 
デモンストレーションが終わって、それぞれ花を選んで描く。これは私のクレマチス。
 
 

 
そしてこれが師匠のクレマチス。おおおう、見よ、この奥行きと立体感!グレーに近いピンクの花びらの色彩といい、緑の渋さといい、う、美しい…。
 

 
 
それからお昼をはさんで、午後は牧場の動物や風景を描く。本日のお昼は生ハムのサラダ、サンドウィッチにエクレア。
 
 

 
 
馬とかガチョウやニワトリとか、好きな動物を描いたあと、今度は下のような牧場の風景を描くという課題。建物を重点的に大きく描いてもいいし、全体を引きで描いても良い、という選択肢を与えられる。引きで描く場合は、建物と左の大きな木のバランスに注意するように、とアドバイス。
 

 
 
私は旅に出ると必ず絵日記を書くのですが、連日終了時刻が10時または10時半というこのワークショップ、それからジャーナルに絵と文を描くのは時間がかかりすぎて、寝るのが午前1時過ぎになってしまうので、三日目からはもう直接ジャーナルに絵を描くことにした。で、上の風景、描き始めたのはいいけど、描いてるうちに、木を描きこみすぎてワケ分かんなくなってきた。それが下の絵。
 
 

 
そしたらっっ。師匠が自ら私のジャーナルにっ、お手本を描いてくれましたっ。ちょっ、それってあり得るわけ? 一番好きなアーティストの自筆の絵が自分のジャーナルに描いてあるってどーよ。 ほんとにこの現実で起こっているワケ? あまりにもシュール過ぎて、マジ、ほっぺたつねりたくなった。
 
 
 
 
これが師匠のお手本。…しかし自分のジャーナルに描いてあると、自分が描いたみたいに錯角してしまいそうだ(こらこらこら)。なのでちゃっかり師匠にサインもしてもらっちゃった。
 
 
影の部分を上手く入れて、茅葺き屋根の窓の上に当たる部分が少し持ち上がっている様子まで、きっちり表現されているところはさすが。遠くにある建物は、細部を描きこみ過ぎないほうが良いよ、というアドバイスでした。でもこの建物に限っては、私としては青い窓は是非とも描いて残したい。なぜかというと、これ、私たちが泊まった建物なので、「そーそーそー、あの家は、青い窓と青いドアだったよねー」って思い出せるようにするため。
 
ワークショップ・レポート、最終日に続きます。
 
 



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