Friday, 29 July 2016

ル・シャトー日記:移動日

例年のごとく、今年もノルマンディーに来ています。

 

セント・パンクラス駅コンコース

 

 

移動は今年もセント・パンクラス駅からユーロスターでパリ北駅に乗り入れ。そこからタクシーでモンパルナス駅まで行ってグランヴィル行きの列車に乗り継ぎ、途中駅のフレールFlersで 降りて、ル・シャトー城主のペーターに車で迎えに来てもらう、という算段。

 

 

 

パリ北駅からモンパルナス駅までは、タクシーで3通りくらい行き方があるみたいだけど、 今回の運転手さんはど真ん中を横断する道を選んだ模様。途中ルーブル美術館を左手に見ながら進む。このルートが距離的には一番近いけれど、観光激戦区を通って行くので道路は渋滞しがち。なのでちょっと遠回りだけど流れの良いルートを選んだ場合と、時間的には多分あまり変わらないんだろうと思う。

 

モンパルナス駅は1、2、3 と3つあって、私達の乗るノルマンディー方面への列車はモンパルナス3駅、又の名をヴォージラール駅発。けれど3駅には売店が一軒も無いので、1駅にあるチェーン店のポールで必要な食べ物を買ってから3駅に向かって歩く。3駅まではかなり距離があって、途中3カ所に動く歩道があるんだけれども、これがなぜか1駅から3駅方向に向かってあるのみで、反対方向には動く歩道がついていない。なので帰り道に3駅でタクシーが拾えないと、この長距離をスーツケースを引きずって歩くハメになる。行きはヨイヨイ帰りは怖い、モンパルナス駅なのであった。

 

 

 

列車は遅れることなく無事発車。今年はいつもよりちょっと早い時期の訪問なので、車窓から見える麦畑は、まだほとんどが刈り入れが始まっていない状態。 これが帰る頃にはおおかた刈り入れが終わっていて、くるくると丸められた麦藁のロールが畑にコロコロ転がっている風景に変わっているはず。

 

パリから目的地のフレール(Flers)までは、大体2時間半くらいで到着。なんだか今年の列車は妙にタラタラ走っていたような気がする。停車駅は去年より二駅くらい少なかったのに、去年より10分くらい遅い到着だった。でも、途中で完全に停まってしまって、バスで他の駅に行ってそこから別路線に乗り換えろ、とか言われなかっただけでも十分ラッキーと思おう(それに似たことを、城主ペーターはパリ行き列車で経験したそうだ)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、今年もこのアネックスで三週間暮らします。よろしく、アネックス。

 

 

Sunday, 19 June 2016

ランチ@Hedone

友人オススメのレストランでランチ。すごく評判が高いとは聞いていたものの、どんな所か全く予備知識無しで行ったので、最初に付き出しで出てきた物のプレゼンの良さにびっくり。食べてその美味しさにまたびっくり。

 

 

料理の説明が早口なので、何だったかほとんどウロ覚えなのだけど、これは確かパテっぽいモノが中に入っていたような…。フォアグラだったかなぁ〜。パルメザンチーズの味もしていたような。食べた瞬間、「ちょっとしょっぱい。」と思ったものの、噛むうちにどんどん他の味が出て来る不思議。

 

つい友人に、「ここってミシュラン・スター付いてるの?」と聞いてみる。一つか二つ、星が付いているそうです。うっかりそういうレストランに入っていたのか。ミシュランのお店って、味の深みが半端ない。決して家では真似出来ない色とりどりの味のモザイク…と、つい表現が詩的になる美味しさ。

 

 

 

次に出てきたのがこれ。白い部分が露出オーバーで飛んじゃいましたが、とても繊細な一品。これが、黒豆の土台にぷすっと刺さって出て来た。確か、魚っぽい味がしていた。スモークサーモンみたいな味だったような気がする。スーパーで買うスモークサーモンって、若干魚臭くて脂っぽくて塩っぱくてくどい、という味なんだけど、これは味付けが繊細で微妙。アッサリしてるけど薄くもなく濃くもなく、魚臭さは微塵もなく、絶妙な味のバランス。

 

ここまでが付き出しで、その後メニューが来る。頼んだのはランチのセット・メニュー。

 

 

 

最初に出て来たのがこれ。上に乗っているのはチア・シードと「旨味ゼリー」。昨今、シェフの間では旨味流行りらしい。これ、西洋風の冷製茶碗蒸しみたいな感じでした。ゼリーの出汁は、多分昆布出汁。柔らかい感じの、ほんのりと優しい旨味でした。こっちの人って、カツオ出汁だと魚臭いって嫌がる人が結構いるから、その辺り気を遣っているんじゃないかと思う。

 

 

 

 

次に出て来たのがサラダ。ちょっとこのお皿、綺麗すぎる。なんと爽やかな。これでアイスクリーム食べたい。サラダと呼ぶにはあまりに量が少ないんじゃ?とは思うけど、その他の料理とのバランスを考えたら、これだけをてんこ盛りにするわけにもいかんでしょう。ムースは冷んやりとしたシャーベットみたいで、フルーツ風味の味付けでした。何のフルーツか忘れた。赤と緑の色の対比が目に美味しい。トマトが酸味と甘味がちょうど良くて美味しかった。いちいち味の組み合わせが絶妙。シェフ、めっちゃ研究してるんだろうなー。

 

 

 

メインで出て来たのは白身の魚。ターボット(大型のヒラメの一種)と言っていたような。身が 半透明なところを見ると、これ、ほとんど火が入ってないよね。この国で魚を半生の状態で出す勇気! エライっ。熱が通るか通らないかという、一番美味しいタイミングで火を止めて出して来てると思う。魚自体には、それ程味付けはしてなかったと思うけど、下のアーティチョークのラグーが程よい塩加減で美味しかったです。魚の上に乗っている、アーティチョークのスライスにかかっているのは…ちょっと日本の青海苔のふりかけみたいだった…。日本の青海苔も、こっちに来るとセレブな食材に早変わり、なのか?


ていうか、ここのシェフ、日本で懐石を勉強したのかな? と思うような、ほんのりとした出汁味の使い方をする。盛り付けの仕方も懐石っぽいところがあるし。



 

メインは魚で終わりかな、と思っていたら、肉も出て来た! 豚の肩。付け合わせは高級キノコのアンズタケとスペイン産ピーマン。わざわざ何でスペイン産?と思ったら、普通のピーマンとは味が違ってた。シシトウみたいな味でした。

 

そしてこのポーク‼︎ 柔らか〜いの!脂身の分量も丁度良かった。このお皿で打ち止め。お腹がいっぱいになりました。大満足。どの料理も、こんなに美味しく調理されたら、食材も嬉しかろう、という細やかさでした。あ、そうだ、デザートもあったのだった。

 

 

 

色がドギツイのはカメラのせいです。これもねー、外はサクサク、中はチョコムースで、甘すぎないし、何と言っても食感が軽くて口当たりがすごく良い。

 

このレストラン、家から徒歩15分というご近所さん。決して安くはない(ていうか高い)ので、そうしょっちゅう行けないのが残念だああー。ああ、また行きたい。

 

Hedone:301−303 Chiswick High Road, London W4 4HH

 

 

Saturday, 18 June 2016

次の列車は…

 

 

 

 

次のアップミンスター行き地下鉄は、1166分後だそうです。さすがロンドン地下鉄。

 

 

Thursday, 16 June 2016

大ちゃんの肖像画(2)

 

顔がでかすぎると大ちゃんからクレームがついたので、小顔の大ちゃんを描いてみました。さぁ大ちゃん、これはいかがですか?

 

 

モデルで協力中の大ちゃん

 

 

 

「まぁまぁだにゃ。でも大ちゃんの方が上手にゃ。筆を貸すにゃーよ。大ちゃんがお手本を描いてあげるにゃ。」

 

残念ながら、何か描く前に大ちゃんは気が変わってしまいましたとさ。

 

 

 

番外編。大ちゃんじゃない黒猫。

Monday, 13 June 2016

大ちゃんの肖像画

 
 
 
グアッシュ(不透明水彩絵の具)で大ちゃんを描いてみました。グアッシュって使ったこと無かったけど、ヘタウマな絵が描けていいわー。では、大ちゃんに感想を聞いてみましょう。
 
 
 
「大ちゃん、いかがでしょう?」「どれどれ?」
 
 
 
 
 
 
「大ちゃんはこんにゃに顔でかくないにゃーーーっっっ」
 
 
・・・だそうです。飼い主としては、うっかりソックリに描けてしまって可愛いっ、と思ったんですがねえ。